絵本冊子 さいごのおしごと
      〜最期の数日、体の中の会話がこんなだったらいいな〜
                   
​文:いのうえまゆみ 絵:うちやまともみ

命の終わりが近づいてきた時、私たちの体の中ではどんなことが起こっているのでしょうか。ここで描きたかったことは、最期の時のからだの中のひとつの物語。私たちは電化製品ではありません。心臓が止まったら、電源を落とした機械のように一瞬に全てが止まるわけではありません。死という一線を越えるまでのこの臓器チームのいのちの仕舞い方を通して、私たちの体の素晴らしさを、大切な方々と一緒に考えるきっかけにしていただけたら幸いです。

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この冊子は、薬物治療等、医療行為を批判する目的ではありません。

体の声に耳を傾けて自己治癒力の最期のシーンにどんな寄り添いができるのかを

優しく想像することができたら

ただ不安で、怖くて、悲しいもの、という意識に閉じ込められている「死」が

その場所を抜け出し

今を生きる喜びを支える場所から

最期の日にたどり着くまでの私たちを

優しく見守ってくれるような気がしてならないのです。

肉体を持ったいのちの時間は有限です。

だからこそ、過去に縛られることなく、未来におびえることもなく

かけがえのない今を、思う存分に燃えながら

ささえてくれる愛おしい臓器たちと共に生きて行けますように。

​私たちは私たち自身からこんなにも愛されています。